がんばり方は知っているけど休み方を知らないあなたへ…

今日のテーマは表題の通り、休みかたのお話です。

かつては、24時間戦えますか、〇〇になっても働き続けられる、というようなコピーがもてはやされた日本。

今でも、こうしたらがんばれるよ!というアドバイスは全世代を通して、日常的に耳にします。

一方、休み方を真剣に調べられた方はいらっしゃいますか?

体調の危機に遭遇し、必要に迫られて…という方はおいでと思いますが、なかなか、頑張る秘訣は調べても、休み方を調べるということはそうないことのように思います。

まずは、私の経験した疲れのお話をしてみたいと思います。

頭の疲れ

休みの日、疲れ切って1週間分のパワーチャージをするために、まず寝よう、となっておりました。

ところが、スマホが気になるもので。

SNS、ゲーム、漫画…日頃まとまってできないコンテンツを一気に消化しようと、横になりながら、スマホをいじります。

そして、それなりに消化できれば、なんだかすっきりした気はするけれども、目や頭が重い。

体もだるいので、人に何かを言われると、疲れているから、と言ってイラっとする。

動くのが億劫だから、食事も適当にすませる。

そして、休みが明けても、疲れは取れない。

この悪循環。

どうして疲れがとれないのか…

昼寝もしているのに。

答えは、頭(脳)が休めていないから。

横になって、体を休めても、スマホ画面の光の刺激で目と脳は活発に働いています。

スマホを見なくても、あれこれと思い煩うことが頭に去来すれば、また同じこと。

脳をリフレッシュするにはどうしたらよいのか、その1つの方法をお伝えします。

脳を癒す五感の開放

はたごワードにしばしば登場する五感の開放。

五感(ごかん)とは、視・聴・嗅・味・触の5つの感覚のことをいい、起源は古く遡り、古代ギリシャのアリストテレスによる分類であるといわれています。

人間に本来生物の機能として備わっている感覚で、こんなツカミでくると堅苦しそうですが、そんなに難しい話ではないのです。

あたたかい日差しを体に浴びて、全身で感じること…まぶしい白い光、暖かい熱、体にふれる風の流れ、おひさまのにおい、じんわりと乾いてくる喉。

はたごの部屋で窓をあければ、きらきら光る緑

川のせせらぎ

ミツバチの羽音

野鳥のさえずり

風がはこんでくる花の香り

出雲のお茶のまろやかな渋み

裸足で感じる畳の感触。

ほんの少し意識を向けて、感覚に身を委ねるだけで、豊かな五感のスイッチがはいります。

 

 

思い返してみてください。

仕事の行き帰りに空をみあげたのはいつですか?

道端に咲く花に意識をむけたのは?

裸足で歩く足の裏を感じたことは?

日々、時間におわれているとついつい忘れてしまいがちなこの感覚。

テレビを消して、そっと耳をすましてみてください。そこには自然の奏でる優しい音がたくさんみつかります。

そこに気づいただけで、脳は大きく深呼吸をするはずです。

自然に呼吸は深く整い、肩の力が抜けてきます。

その感覚を一層味わっていただきたくて、はたごの「豊玉の湯」ができました。

豊玉の湯のご利用方法については、こちらを。

体の「中」の疲れ

「頭の疲れ」の中でも出てきましたが、疲れているとイチから料理をするのが大変…

痛いほどわかります、その気持ち。

そうすると、手軽にできるものにしちゃおうかな~となりますよね。

手軽にできるものの多くは、工夫された旨味の多い調味料が使われています。

そして、油や戦前の日本であまり食べられていなかった食物や合成された調味料は、我々日本人にとって、消化に時間のかかるものが多いのです。

時間がかかるということは、負担がかかっているということ。

そして、まだ消化中のところへさらなる食物が入ってくるとどうなるかといえば、お察しいただけるかと思います。

体の中はフル稼働。横になって休んでいるはずなのに、本人にはあまり自覚のないストレス(*)を体自身が感じていれば、疲れがすっきりしませんよね。

起き上がれない要因のひとつは、この体の中の疲れでもありました。

*なんとなくダルいなど、日常的に慣れすぎていて、それがストレスのかかっている状態だと気づかない状況

元気な地の食材たっぷり 体よろこぶ創作料理

古来より、日本人のDNAになじみのある日本食は、我々にとって、一番体に負担のかかりにくい料理であるといえます。

面白い話で、民族ごとの住環境に合わせて、身近な食材を消化するのに適した酵素をそれぞれにもっているとのこと。

たとえば、我々日本人のように「海藻」を消化できる酵素を備えている民族は世界でも稀だそうで。

つまり、食材によっては、そもそも体に馴染む、馴染みにくい、があるということです。

 

はたごの料理は、旬の地の食材を中心に、魚、野菜、肉、新鮮で体に良いものという基準で吟味しています。

そうして仕入れた元気な食材に、こだわりの調味料と、その日入った魚から丁寧にとる出汁を加えて、お召し上がりくださるお客様を思い浮かべながらじっくり調製。

火(炎)の力を加えることにも気を配っています。

貴重な旅の機会ですから、ごちそうは必要ですが、味を加えすぎず、素材そのものを楽しんでいただけることを大切にしています。

消化がスムーズであれば、体も癒される、となります。

今は、美肌にもうれしい食材を積極的にご提供。

体にも負担が少なく、食べておいしい、おまけに美肌にも効くとなれば、うれしいことしかないですね。

これからもこの方針で、お客様においしい幸せをご提供してゆきたいと思います。

自分の体の声をきく

以上、女将実体験から導きだした、はたご流癒しのコンセプトでした。

昨年冬から半年で体重が激増、気づけばえらいことになっていて、びっくりした女将…

このままでは、一生重たい体と常に具合が悪いままだ、と直感し、減量を決意。

きちんと3食、食べるものを整えることで、健康的に2か月で8㎏を減らすことができました。

現在も継続中です。

体に添う食でこんなに体質が改善できるのだと、身をもって知ったことは大きな財産だと思っています。

ストレスなく一生続けることができるので。

もちろん自分が好きなものは好きなままで良いと受け入れるのも精神衛生上とても大切。

ただ、悲鳴を無視して摂り続ければ体がつらくなる。

だから体が休まるものを選びながら、好きなものも食べようという理屈です。

 

脳の休息も体内の休息も、ひとことで言えば『自分の体の声をきく』ことです。

サインを拾うことができるか、できないかという違いだけ。

とはいえ、仙人でもあるまいし、なかなか拾えないですよね。

そこで、自分の今の心と体の状態を香りの好みから客観的に分析できる嗅覚反応分析というオプションもございます。

ご興味を持って下さった方はこちらからどうぞ。

 

自分を知ることは自分を大事にすることにつながります。

自分を一番癒してあげられるのは自分自身。

どうか、そっと意識を向けてあげてくださいね。

おかみ

 

 

 

《はたご小田温泉のイメージムービーができました》