はたごてふ 看板のある 花の宿

3月も後半ですが、肌寒い日が続きます。

それにもかかわらず、桜は例年より1週間早く開花、そろそろ満開を迎えております。

本日のタイトル「はたごてふ 看板のある 花の宿」

当館の川向うにお住まいだった先生がお詠みくださった素敵な句です。

その通りの情景が、今広がっております。

恒例の定点観測まとめ

昨年までの観測枝はなんと、昨年夏の台風で大枝ごと折れてしまいました…

私の背の届く新しい枝でご紹介いたします。

3月19日(日) 暖かな晴れ 急速に芽がほぐれる

3月21日(火)肌寒い小雨 20日に松江の開花宣言

3月22日(水)肌寒い夕暮れ ちらほらと咲き始めの枝も有り

3月24日(金)開花 肌寒い雨降り 全体は1分咲程

3月25日(土) 雨降りから午後は晴れ肌寒いけれど全体は4分咲くらいに

3月27日(月)晴れ日中は15℃ 5分咲ほどだが満開のような良い眺め

桜アルバム

 

若木は成長期故に花の間隔が広くなり、枝先に玉のようにまとまって花が咲くのは老木の特徴とのこと。

近年ボリュームが増えたように見えたのは、花のつき方が変わったからだと思うと、なにやら感じるものがあります。

坂の上から

小田温泉入口から下田橋を渡って対岸の道へ

川辺の黒瓦が清泉亭

花見特等席のテラス。椅子に腰かけると見える景色。

肌寒い日も雨の日も温かな空間でお花見ができるようになりました

上の道路から100年のソメイヨシノ、かつては大枝を広げ、駐車場から清泉亭玄関までは花のトンネル、はたごの部屋の窓からは触れられるほどに桜の枝が間近でした。

台風毎に空洞になった大枝が先から落ち、だんだんと木自体が小さくなってまいりました。

昨年夏まで葉を茂らせていたのに、この春花をつけなくなった木もあります。

どの木もがんばって花を咲かせてくれているな、と近年はしみじみと見上げてしまいます。

枯れてしまうと、しばらくぽっかりと空く場所がでますが、そのそばに次世代の木をせっせと植えております。

また20~30年後には立派な若木になっているものと。

桜に限らず、ここ2、3年、庭の植物の興亡が激しいです。

自然にまかせ、時に手を入れ、野趣味あふれる庭を眺める日々でございます。

整った庭とは異なりましょうが、お客様の癒しのひとつとなりますれば。

また季節の花のご紹介をしたいと思います。

 

おかみかく

《はたご小田温泉のイメージムービーができました》