ざしきわらしさんのこと
ひさびさにこのテーマに触れます。
テレビ番組でとりあげていただいてから、はや5年がたちました。
その間コロナ禍があったりいろいろなことがありましたが、おかげさまで小田温泉は元気で続けてこれております。
この放映以降、おなじみさまになってくださったお客様もたくさんおいでですし、それよりも前からずっと小田温泉を大事にしてくださるお客様もたくさんおいでで、はたごは大変幸せでございます。
ご存じの方はもっとざしきわらしさんを前面に出してPRしたらいいのに~といってくださることも。
しかし、それは意識的にせずにきました。
といいますのは「いいか悪いか知らないけれど、そういうのは全部恐い」とおっしゃる方もおいでだからです。
ゆっくりくつろげる温泉を探して、当館に行き当たり、イメージ画像等でここがいいかもと感じて下さったその感覚でお越しいただけたらいいのかな、と思っておりました。
ところが、お客様とお話しておりますと「パッとみてここが良い、と予約してからざしきわらしさんのことを知ったんです」というお声をきかせていただくことの多いこと。
逆にうれしくてワクワクしながらここへきましたとおっしゃいます。
(うちのわらしさんは全国を飛び回る敏腕営業マンだそうですから、そのようなお客様は、もしかすると営業マンのささやきをキャッチなさったのかもしれませんね)
実際にお越しくださるお客様のほとんどが神様という存在を意識しておられたり、物事に感謝をすることを自然にされておいでです。
元より小田温泉がざしきわらしさんと一緒であることは事実なので、変な意識をしなくてよいのかな、という思いに至りました。
神仏や自然に感謝をなさるお客様が気持ちよくお過ごしになれるところ = はたご小田温泉 でいいのだな、と。
昨年の寒い時期に当館の坊が「わらしさんがもっとみんなに知ってもらいたいといっているからここに書いて貼りたい」とメッセージを書きました。
彼の手の届くところにそっと貼ってもらいましたので、お気づきの方は「ああ、これか」とみてやってください(笑)
彼のように自然体でいいのだなと思いました。
そうこうしているうちに、この春、とある方から ”ここのわらしさんからのメッセージ” をお伝えいただきました。
「菊の間の軸の下に紫の花を飾ってほしい」とおっしゃっておられます、とのこと。
私はハッとしました。
ここへ帰ってきて跡取り若女将として毎日くたくたになっていた時期、よく菊の間のその場所へつゆ草や菖蒲を生けていたことを思い出しました。
何の気なしだったのですが、気に入ってくださっていたのだなとうれしく思うのと同時に、その頃のことをいろいろ思い出して、初心にかえる心持ちでした。
イチハツはちょうど終わってしまいましたし、ショウブはもう少し先ですし、今日は咲き始めの紫蘭をご用意いたしました。
喜んでくださるといいな。
そのような訳で、菊の間のこの位置にお花がきます。
小さなお部屋ですし、お邪魔なこともあるかもしれませんが、当館からのわらしさんへのお供えですのでご理解いただけますとうれしいです。
今回は区切りなくつらつらと書きました。
とりとめない長い文章にお付き合いくださり、まことにありがとうございます。
わらしさんに会われたい方、運気をアップされたい方、清浄な空気の中で安心してリラックスなさりたい方、小田温泉が大好きな方、どうぞどうぞゆっくりお出かけください。
いつでもお待ちいたしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
おかみかく